・ライヴレポ
IT BITES@Shibuya O-East
80年代デビュのプログレ・バンドというと、MARILLIONやIQあたりの
いわゆるポンプ・ロックが想起されますが、その辺の大仰さ(大仰が
良くないとかではなく)を差し引いて、時代に合わせたポップな感覚と
その裏側に隠された変態的技巧がIT BITESの魅力なのではないかと
思っています。そのIT BITESがFrancis Dunnery抜きとはいえ、
再結成を果たし、来日するとあっては居ても立ってもいられず、最近
行き過ぎじゃないかと思っている渋谷はO-Eastまで。
会場に到着したころには、物販にはT-シャツのSサイズくらいしか
残っていなくて、しょぼくれて客席に入っていくと、おっさん達が
開始前から手拍子を始めてる。約20年振りの再来日だからって、
滾りすぎ。そんなことを言っている僕でさえ、初っ端から「Kiss Like
Judas」をやられた日にはテンション上げざるを得ないワケで。
テンション上げていく反面、懐メロ大会になってしまうのかなと内心
危惧していると、2曲目は最新アルバムから「Oh My God」。Voの
John MitchellがFrancisの曲を歌いこなせるのか、という点も気に
なってはいましたが、まぁまぁ及第点というカンジ。自分の曲になると
ヴォーカルも自信に溢れていた。「Oh My God」は客にコーラスを
歌わせていたので、予習が足りていなかった人にはつらかったかも。
個人的には「Yellow Christian」と「The Ice Melts Into Water」が
聴けたし、「This Is England」でのシメも良かった。Bob Daltonの
ドラムが時々突っ走っていたのはワザとなんだよな?会場には
不満があった人もいたようだが、セトリは新旧のバランスがとれて
いたと思う。ただ、John Mitchellがフロントマンだと、地味な印象が
拭えないなぁ。そんな個人的感想を抱いたが、会場の雰囲気は
ダブル・アンコールもあるか、というくらいまで盛り上がっていた。
また来日したら行きたい、と思わせるライヴでした。
セトリ(某スレより転載)
01. Kiss Like Judas
02. Oh My God
03. Ghosts
04. All In Red
05. Plastic Dreamer
06. Great Disasters
07. Yellow Christian
08. The Ice Melts Into Water
09. Midnight
10. The Wind That Shakes The Barley
11. Old Man And The Angel
12. This Is England
- encore -
13. Calling All The Heroes
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