2007年9月2日日曜日

Cyndi Lauper@SHIBUYA-AX

・ライヴ・レポート
Cyndi Lauper@SHIBUYA-AX

幼い頃の体験は、その人間の記憶に深く刻み込まれ、忘れ難いもの
です。僕が3~4歳の頃は映画のビデオをよく観ていた、という
記憶があります。『ドラえもん』や『忍者ハットリ君』が多かった
のですが、中でもとりわけ印象に残っているのが、初めて観た実写
かつ洋画である『The Goonies』なのです。この映画のあらすじは
ウィキペディアを参照。幼心に「(見た目が)スゴイ人が歌って
いるなぁ」と思っていたし、勿論歌っている人が誰で、何を言って
いるのかすら分からなかったのですが、メロディだけは心に残った
のでした。その曲こそが「The Goonies "R" Good Enough」であり、
歌手がCyndi Lauperであることを後に知るのでした。

前フリが長くなりましたが、そのシンディがサマソニ07で来日し、
さらに3年ぶりの単独ライヴとあっては、流石にチケットを確保せず
にはいられませんでした。というワケで、SHIBUYA-AXまで出向いて
きました。正直、2000人以上のキャパである会場を7割くらい
埋めるので精一杯なんじゃないの?と思って、会場開始30分前に
到着すると、人、人、人。入場してみても、入れないから前に詰めろ
というアナウンスが入る始末。この時点で、すっかり僕は申し訳
ない気分で一杯になってしまいました。

開始予定時刻から10分押しくらいで、シンディ登場。あれ、
ものすごくシックな装いだし、髪の毛を黒に染めたのか。あまり
イメージに無いけど、これはこれでアリかな、と思って聴いていると、
帽子を脱ぎ捨て、ウィッグ(!)を投げ捨てると、そこにはイメージ
通りのシンディがいました。

そして流れ出す「Goonies 'R' Good Enough」のイントロで、僕の
テンションは上がりまくるのですが、周りは「この曲シラネ」という
カンジでした(知っている曲と知らない曲に対するレスポンスの差が
はっきりし過ぎている、という印象です。最前列でそれはどうなのよ)。
周りのテンションに引きずられて、中ダレしていたのですが、「I Drove
All Night」くらいから盛り返してきて、「Money Changes Everything」
での、曲が曲だけに金でも貰ったのか、という程のテンションの
上がりっぷりは想定外だった。あと、コーラスの姉さんに馬乗りに
なっていたのに吹いた。

本編はこれで〆て、アンコールは外せない3曲だったと思う。「Girls
Just Want To Have Fun」これも生で聴きたい曲だった。この曲が終わって
客電が点いた。でもこれで終わりじゃ物足りないなぁ、と思ったのは
周りも同じだったようで。機材を片付け始めているのを見ながら、
アンコールを続けていると、バンドメンバがステージに戻ってキター!
アンコール2回目で最新(それでも3年前だ)のオリジナル・アルバムから
「Shine」。これも周りのノリが良くて、シンディが現役のアーティスト
であるという証明なんだと思う。

時間的には物足りないかな、という印象は拭えないが、お歳を考えると
致し方ないと思う。そもそも以前からライヴの時間が短めである、という
話を聞いた(ソースはライヴ帰り道に聞いた噂話なので注意)。個人的には
そんなことを差し引いても、聴きたかった曲が聴けただけで充分満足
できた。

#どうでもよいが、ギタリストがLAST AUTUMN'S DREAMのミカエル・
アーランドソンにそっくりだった。

セットリスト
1. Hole In My Heart
2. Grab A Hold
3. Goonies 'R' Good Enough
4. Set Your Heart
5. When You Were Mine
6. She Bop
7. True Colors
8. Eventually
9. Water's Edge
10. I Drove All Night
11. Money Changes Everything
--
12. Time After Time
13. All Through The Night
14. Girls Just Want To Have Fun
--
15. Shine
16. I'm Gonna Be Strong

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