2007年12月23日日曜日

LAST AUTUMN'S DREAM『HUNTING SHADOWS』

・あつし先生1周忌
もう1年経つのか。



















・CDインプレ
LAST AUTUMN'S DREAM『HUNTING SHADOWS』










LADの5thアルバム。
前作あたりから哀愁感たっぷりの作風から一歩抜け出して、幾分
メタリックというかヘヴィ志向になっている。「スタイルは同じだけど、
もっとエッヂの効いたパワフルな作品にしたい」(Burrn! 2007 9月号
p.48)という話はあったが、マルセルとジェイミーのリズム隊が
バンドに「侵食」してきた証左なのかもしれない。

というワケで、そういう音楽性になっている。バンド名から連想される
ような曲調が好きなファン(僕もそうです)は戸惑っているようだが、
TALISMANっぽくなるのは仕方ないと言うよりも、自然な流れと言う
べきかな、と。この音楽性は、これはこれで好きなので。

薄れてはいるものの、哀愁感は完全に退廃してしまったワケでは
無い。「I'm Not Supposed To Love You Anymore」で聴けるのは
まさにそのものである。でも興味深いのは、この曲を書いているのが
ジェイミーだということ。アンディのギター・プレイもロング・トーン主体
であり、叙情感たっぷりに奏でられている。ミカエルのハスキな
ヴォーカルもそれに拍車を掛ける。「Rainbow Sky」、「Overnight
Sensation」は躍動系の曲で、ライヴ映えしそう。「Overnight・・」は
日本向けに書いた曲だそうなので、再来日した際には必ずやって
くれる曲だと思う。

ライヴを経てバンドとしてタイトになったと感じるし、ヘヴィになりつつも
ブライトな感触はそのまま、というバランス感覚に優れた良作である。

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