2007年12月30日日曜日

二見さんの実験内容について

年末だから(?)、音楽以外のことでも書いてみる。
ヤングアニマル誌(白泉社)で連載されている漫画版「キミキス」で
気になる箇所があったので、ツッコんでみます。

・用意するもの
ヤングアニマル No.1 2008 p.117-136

誰かのいたずらによって靴を隠されてしまった二見さんが、裸足で
歩いています。靴を隠されたから裸足でいるのは、まだ理解できる。
いまどきブルマというのも虹世界なら許容範囲だとは思うが、
ジャージの下は履いていても良いのではないだろうか(ジャージの
上はしっかり着ている)。

二見さんが理科準備室で実験をしている。装置図を適当に描いてみた。


















三角フラスコに入ったなんらかの液体をアルコールランプで
加熱し、試験管で液体を回収しているように見える。どうやら蒸留
行っているらしい。一般的にはト字管を用いてリービッヒ冷却器に
つなぎ、加熱により
発生する気体を冷却して液体として回収する。

蒸留の原理は混合物中の各成分における沸点の温度差である

ので、温度計を使わないと成分が単離できているかわからない。
また、液体を加熱すると気体となる。一定体積の容器中に気体を
入れていくと容器中の圧力が高まる(風船に空気を入れていくと
パンパンになるのと同じ)。さて、装置図をよく見てもらいたい。
液体が加熱されることにより圧力が高まっていくのに、
試験管側も
ゴム栓で閉めてしまっている(三角フラスコ側はゴム栓を
して正解)。
これでは気体の逃げ道がないので、実験途中でゴム栓が
吹っ飛び、
なんらかの液体が飛び散る危険がある。


液体として回収したいのなら図中の①に冷却器を取り付けて
おきたい。②の部分はゴム栓を外しましょう。危ないし、取り付ける
理由も特にありません。それと実験中には白衣を着ることを

推奨しておきます(僕は白衣萌えではありません念の為)。

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